フルコースを食べても
血糖値を上昇させない食事術とは?
もう1つ、『医者が教える食事術2 実践バイブル』の中から、血糖値を上げないシンプルな食事法をお伝えします。それは「ゆっくり食べる」です。
私はイタリア、フランス、スペインなどヨーロッパ諸国を夫婦で旅するのが好きです。長い休みは取れませんので、いつも1つの都市に留まって、その土地の食材や食習慣を学び、著作に役立てています。
食べるわりには妻も私も太りません。おそらく、ヨーロッパ諸国の習慣にしたがって、食事に時間をかけているからだと思います。
同じ食事内容でも、ゆっくり時間をかけると血糖値の上昇は緩やかで済みます。このことは、私自身が血糖値の測定器(「リブレ」という器具)で測っており明確です。
また、以前、取材で52歳の女性美容ジャーナリストが、やはり血糖値の測定器を装着し、いろいろな食べ方をして血糖値を測定してくれた結果も同様です。
彼女はイタリア料理店で友人とコース料理を注文。19時30分に食事をスタートした時点の血糖値は96でした。野菜料理、パスタ、魚料理、デザートを、シャンパン、白ワイン、赤ワインを飲みながら食べました。相当、満腹になったようですが、おしゃべりしながらゆっくり食べたためか、血糖値はずっと100前後をキープしたそうです(健康的な人の場合、血糖値はいつも80~120くらいの間に収まっていれば理想的)。
帰宅した深夜12時には血糖値は89まで下がっており、思わず「イタリアン万歳!」と叫んでしまったそうです。