――2019年5月期の決算で売上高が業界トップになりました。

 営業利益は418億円と、売上高の前年同期比16.2%の増加に対して、同4.0%の増加にとどまりました。販管費が増加したためですが、市場予想よりは良い結果となりました。化粧品の販売の伸びが利益を押し上げました。

――20年5月期には何に力を入れますか。

 プライベートブランド(PB)商品の絞り込みです。メーカー品以上の品質で低価格の商品と、より高価格でも圧倒的に品質の良い商品の2路線に集約します。後者のシャンプー「ラ・ヴィラ・ヴィータ」はリピーターが多く、計画以上の売れ行きです。PB商品は統合先のチェーンにも、ゆっくりと時間をかけて広げていきます。

――食品の扱いに対する考え方を教えてください。

 当社は食品を強化する時期が他社より遅れましたが、生鮮三品は基本的にはやりません。餅は餅屋。スーパーには勝てないからです。

 ただ、ドミナント(集中出店)して1店舗当たりの売り上げが減っても、食品を販売することで来店頻度を増やし、売り上げを確保できます。今のところ、食品以上にこうした効果が得られる商品はありません。

――在籍薬剤師数や調剤併設店舗数では、業界2位のウエルシアHDを下回っています。

 当社では門前薬局ではなく、郊外店舗で処方箋枚数が増えています。病院の受診後ではなく、自宅の近くや帰り道の買い物のついでに処方を受ける需要を獲得しているからです。調剤併設店舗を増やせばお客さまの利便性は向上しますが、国の医療費削減方針を考えれば、調剤部門の利益率は今後下がっていく傾向だとみています。

ほりかわ・まさし/1958年生まれ。77年、北海道旭川工業高校卒業、ツルハ入社。97年、同社取締役。2005年、ツルハHD常務、08年、取締役専務執行役員を経て14年より現職。海外事業本部長と、傘下のツルハ取締役などを兼務。

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