【ワシントン】巨大IT(情報技術)企業は市場独占力を利用して米デジタル市場における優位性を守り、一段と拡大しているのか?
これは反トラスト法(独占禁止法)執行当局、すなわち司法省や連邦取引委員会(FTC)、多くの州の司法長官が、IT大手4社の行動における違法性の有無を調査する際、問いかける核心的な疑問だ。
州司法長官の2つのグループが別々にグーグルおよびフェイスブックの調査を行っている。全米の州や自治領の司法長官50人からなる超党派グループは9日、グーグルの共同調査を始めると発表した。フェイスブックの調査については、主導するニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官が6日に発表している。
連邦反トラスト当局もグーグルとフェイスブックを注視しており、アマゾン・ドット・コムとアップルにも同様の目を向けている。
当局が主張する可能性がある論点と、予想される企業側の反応を以下にまとめた。米議会やFTCで行われた証言、反トラスト法専門家とのインタビュー、当局の予備的調査に詳しい関係者の話に基づいている。