じぶん年金#2積み立て投資
あなたの老後資金作りを応援する特集「じぶん年金づくり実践編」(全9回)。この#2では、iDeCoや、つみたてNISA、NISAの三つを使って、効率的に老後資金を作る方法を指南します。資産形成は、早くスタートを切れば、毎月の積立が少額であっても、大きな資産を築きやすいのです。(「週刊ダイヤモンド」2019年6月29日号を基に再編集)

 節税メリットならiDeCo
自由度を選ぶならNISA

 節税メリットのある制度のうち、ほとんどの人が利用可能なのが「iDeCo」や「つみたてNISA」、一般の「NISA」。三つの制度の違いなどを詳しく見ていこう。

 まず、「iDeCo」は老後資金形成のための制度であり、二つの「NISA」は少額で投資する人のための支援制度である。老後資金作りが目的だからこそ、「iDeCo」は60歳まで資金を引き出せない。デメリットにも思えるが、解約の誘惑にさらされずに資産形成ができるのはメリットだ。一方、「つみたてNISA」と「NISA」には資金の引き出し制限がないので、老後資金はもちろん、それ以外のライフイベントの資金準備にも柔軟に利用できる。