米製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)がオハイオ州の2つの郡で医療用麻薬「オピオイド」中毒の拡大を助長したとして訴えられていた件で、同社は1日、裁判を回避するため和解金2040万ドル(約22億円)を支払うことに同意したと明らかにした。オハイオ州クリーブランドの連邦裁判所で今月予定されている審理開始前に和解に応じた製薬メーカーはJJで4社目となる。この裁判は、州・地方自治体が製薬メーカーに対して起こした数千件のオピオイド関連訴訟の先例になると考えられていた。JJは1日、今回の和解で裁判に伴うリソース需要や不透明感を回避できるとし、今後も全米規模のオピオイド危機の解決に向けて大きく前進できるよう目指していくと述べた。