――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  中国の7-9月期の実質経済成長率は6.0%と、1992年以降の最低を記録した。これは一大事だろうか。  イエスともノーともいえる。この実質経済成長率は中国経済の本格的な低迷ぶりを映し出している。さらに大きいのは、まだおぼつかない景気回復を促そうと、政策当局が財政・金融政策の緩和に動くことだ。  景気回復は与信の伸びから始まる。この中国経済の方向性を最もよく表す唯一の兆しは、昨年終盤に底入れし、弱々しいながらも伸びている。