それは希望とともに始まり、激しい衝突へと発展し、絶望のうちに終わった。香港警察は28日、荒廃した香港理工大学(PolyU)に一斉に立ち入り、12日間にわたる警察とデモ隊とのにらみ合いは幕を閉じた。今年発生した抗議行動の中でも極めて激しい衝突の場となった理工大学に、話し合いによる停戦が訪れた瞬間だった。香港警察はこの日、数百にわたる火炎瓶を押収。武器や物資などを現場から運び出し、長期にわたるデモ隊の占拠によって荒れ果てた大学構内の修羅場を写真に収めた。理工大は先週、5カ月にわたるデモの中でも最大規模の衝突が発生する「最前線」と化した。火炎瓶や弓矢などで武装した数千人以上のデモ隊が、警察の侵入を阻止しようと12時間以上にわたり戦いを繰り広げた。
香港デモ隊の大学占拠、絶望漂う幕切れ
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