家族を困らせない相続第18回Photo:Andrew Bret Wallis/gettyimages

相続対策で忘れてはならないことは、親と子の協力なくして円滑な相続は望めないということだ。全18回でお届けする特集「家族を困らせない相続」の最終回では、親御さんに書いてもらう家族への要望書「もしものときの親子相続ノート」を用意した。

「週刊ダイヤモンド」2019年8月10日・17日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数字など情報は雑誌掲載時のもの

「家族への要望書」として使ってほしい
もしものときの親子相続ノート

 本特集も最終回だ。次ページに「もしものときの親子相続ノート」を用意した。これは、主に親御さんに書いてもらうもの。親御さんの生い立ちを振り返るとともに、気がかりなことや希望することを託すための、いわば「家族への要望書」だ。

 初めから全ての項目を埋めてもらう必要はない。とくに財産関係の項目は後回しにして構わない。もっとも大切なことは、親御さんが元気なうちに考えや想いを子どもへ伝え、現時点での意志を共有することだ。埋められそうなところから、ゆっくり、少しずつ埋めてもらおう。