デンソーがやっていなかっただけ
トヨタグループ再編はひと段落
――アイシングループで最も大きい2社が経営統合します。重複機能を統合しようとしているグループ内の74社の改革のはずみになりますか。
2社の経営統合を発表した翌日には、アイシングループ内で主要13社の社長に集まってもらい、統合の意味を話しました。アイシン精機とAWが統合するとグループ内の売上高の8割を占めます。それまでグループが一つの方向へ行こうとしても、各社の間に壁があって、「あーだ、こーだ」と言っていたのですが、これからはそれではダメだと。そんなことでは生き残れないよと言って、分かってもらいました。これからはグループを一つの会社として動かしていきます。
――AW以外の子会社については、資本関係を見直したり、整理したりはしないということでしょうか。
本当に小さな隣同士の会社をくっつけることはあるかもしれませんが、大きい会社の整理統合は、いまのところは考えていません。
――今後、大きな事業もスクラップの対象になるのでしょうか。
今回やめた家庭用ミシンとベッドはBtoCの製品ですから撤退しやすいのですが、アイシングループの主力であるBtoBの製品は簡単にはやめると言えない面があります。でも、実際にそういうところ(スクラップする事業部門)からCASE領域に人をシフトしていきます。
――アイシングループのみならず、トヨタグループでも製品の重複など無駄があります。再編を進めますか。