豊田章男社長が4年ぶりに登場
息子の大輔氏もドライバーとして紹介

 一方、今回の東京オートサロンで最も注目されたのが豊田章男トヨタ自動車社長の4年ぶりの登場だった。

 豊田章男社長の東京オートサロン好きは知られているが、これまで、米国の世界最大のITイベント「CES」と会期が重なっていたことで、来られなかったという状況もある。

 今年も豊田章男社長は現地会場の米ラスベガスで、1月6日に「トヨタコネクティッドシティ」を発表して注目を集めた。

 このため、7日の自動車5団体の新年賀詞交歓会に、主役である豊田章男自工会会長が欠席という異例の事態となったのだ。

 トヨタの出展ブースは、GAZOO Racingであることからプレスカンファレンスには友山茂樹副社長が登壇したが、最後にサプライズで米国から帰国した豊田章男社長が登壇すると、プレスやギャラリーが大いに沸いた。

 また、午後の部では豊田章男社長が「モリゾウ」として前面に出てWRCのGRヤリス参戦など熱弁を振るっていたが、スーパー耐久シリーズ参戦への「ルーキー・レーシング」のメンバーを壇上に上げる中で、息子の豊田大輔氏をドライバーの一員として紹介したのだ。

 トヨタ自動車社長として間もなく12年目を迎える章男社長だが、長男の大輔氏が公式の場に登場したのはこれが初めてのことだった。

 豊田大輔氏は、喜一郎・章一郎・章男各氏と続く豊田宗家を継ぐ立場にあり、慶応大学卒業後、米バブソン大学に留学して卒業と父の章男社長と同じ道を歩み、トヨタ入社後、現在TRI-ADのシニアバイスプレジデントと自動運転開発に携わっている。

 ドライバーとしての腕はかなりのもののようで、章男社長は「トヨタのマスタードライバー候補の1人」とも紹介した。トヨタトップとともにモリゾウの後継となるか。

 いずれにしても、いろいろな話題を振りまいて大盛況のうちに終わった東京オートサロンだが、“クルマ好き”は結構多いことを改めて認識させられた。

(佃モビリティ総研代表・NEXT MOBILITY主筆 佃 義夫)