日本、韓国、香港、そして中国代表が集い、5月28日から6月3日まで横浜で開催される予定だった東アジアサッカー選手権(現EAFF E-1サッカー選手権)は急きょ12月に延期。JFAは大韓サッカー協会(KFA)と協議を重ね、5月31日に旧国立競技場で日韓戦を実施した。

 さらに続けて開催されたキリンカップで、アルゼンチン代表とともに来日するはずだったポルトガル代表が、SARSの感染拡大を理由に参加を固辞。JFAはパラグアイサッカー協会に急きょ代替出場を打診し、6月11日に埼玉スタジアムでパラグアイ代表戦を実現させている。

延期で日程的には余裕があっても
再編にはギリギリのタイミングに

 これまでのケースと決定的に異なるのは、ウイルスという見えない敵の脅威にさらされた状況下で、日本代表の活動予定そのものが白紙となることだ。北海道胆振東部地震の時はチリ戦こそ中止となったが、森保ジャパンは復旧した新千歳空港から空路大阪に入り、コスタリカ代表とのキリンチャレンジカップ2018へ予定通り臨んでいる。

 4日にタジキスタン代表戦(ノエビアスタジアム神戸)が、9日にはキルギス代表戦(パナソニックスタジアム吹田)が組まれている6月シリーズに関しては、新型コロナウイルスを取り巻く今後の状況次第となる。再び延期となった場合、日本代表にどのような影響を及ぼすのか。

 ワールドカップ予選をはじめとする公式戦を含めて、代表チームの活動は原則として国際Aマッチデー(IMD)に行われる。各国サッカー協会が海外クラブに所属する選手を拘束する権利を持ち、なおかつトップカテゴリーのリーグ戦、日本ならばJ1が一定期間中断されるからだ。

 IMDはFIFAによって定められていて、現状では毎年3月、6月、9月、10月、11月に設定されている。各代表チームは一度のIMDで最大2試合を同じ大陸内、という条件の下で戦える。2013年までは2月と8月にもIMDが設定されていたが、選手たちに負担がかかり過ぎるとして廃止された。

 つまり、3月と6月に予定されていたワールドカップ・アジア2次予選が延期された場合、それぞれ9月と10月のIMDにずれ込む形になる。同時に9月からスタートするはずだったアジア3次予選の開幕も11月のIMDにずれ込み、2021年のIMDへと展開されていく。