そして、油。オリーブオイルのような不飽和脂肪酸ではなく、よく料理に使われるサラダ油やバターなどの飽和脂肪酸。これは体に悪いことが分かっている。塩分も特集#6『「最強のがん対策法」を医師が伝授!食事、たばこ、運動のウソ・ホント』で強調したように、日本人は取り過ぎ傾向にあるので気を付けたい。

 卵について気になる人もいるだろう。これまで、卵は「コレステロールが多いから1日1個」といわれたり、一転、「コレステロールは多くても問題なく、栄養素がそろっている卵は何個食べてもよい」といわれたり、諸説紛々だった。エビデンスに基づく“正解”は「週6個まで」である。

 それ以上食べると健康によくない。1日1個以上食べると、コレステロールとは関係なく、糖尿病を発症するリスクが42%も高くなる。また心不全を起こすリスクも高まる。ちなみに白身と黄身では含まれる栄養素が違うが、分けて食べたという調査データはないため、どちらなら大丈夫ということは言えない。

 最後に乳製品だが、取り過ぎは前立腺がんや卵巣がんの発症リスクを高めることがデータで示されている。逆にヨーグルトは糖尿病リスクを下げるというデータもあるが、乳製品は「ほどほどに」が無難のようである。

 ここまで見てくると、残念ながら、おにぎり、サンドイッチ、かつ丼や牛丼、うどん、焼き肉弁当、ハム、ソーセージの具のパスタなど、手軽にかき込める昼食候補は、軒並みアウトになってしまう。野菜小鉢が付いた魚定食で、白米は玄米に替えて……。「そこまで我慢したくない」「もっとがっつり食べたい」という皆さんも、無理することはない。まずはデータに基づくホントを知ることである。

Key Visual by Kaoru Kurata