その通りです。人間ドックでは最低限の全身チェックをしますから、2~3週間後に受ける人間ドックで病気を見つけることはできるかもしれません。

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 しかし、例えば分かりづらい肺がんなどの場合、CT(コンピューター断層撮影)画像やレントゲン(X線)画像のダブルチェックなどに相応の時間を要します。そうすると、受診者への報告がさらに1~2週間先になる。トータルで1カ月か、あるいはもっと時間がかかるので治療開始が遅れることになってしまいます。このタイムラグがひょっとしたら命取りになるかもしれない。

 症状が出ていれば、やっぱり専門医の下で症状に合わせた精密検査をしないといけません。

 先ほど便秘のお話が出ましたので補足すると、一般に便秘とは便が硬くなって、便が出にくい状態だと思われがちです。何日も便が出ない状態の後、水みたいな便が出ると、これは便秘だと思わない人が結構多い。ですが、それは大腸がんの狭窄症状であったりする。便通の異常というのはやはり注意が必要です。

 他にも「食道や胃の辺りがモヤモヤする」と言っていた人が狭心症だったことがある。よくあるケースで、上腹部の症状と狭心症の一部の症状は似ているんです。

 別のケースでは、足のむくみで来院した人が血栓症だったり、手足のしびれが脳卒中の前触れだったりしました。だから「いつもとちょっと違うかも」「何か動きづらい」といったときは、たとえ症状が軽微であっても、医師に相談した方がいい。