WEB説明会に本格移行の企業
質問数が増加で学生から好感触

 では、現在、WEB説明会を行っている企業とは、どのような企業なのか。谷出氏は、「もともとオンラインを活用していた企業は、これを機に一気にオンライン採用へとかじを切っている。また、オンラインを活用していなかった大手企業などでは、1~2週間程度で急ぎ準備したところもあるようだ」と語る。

 広告代理業や人材紹介業などを展開するプレシャスパートナーズは、オンライン採用を積極的に行う企業の1つ。自社の新卒採用について、以前から来社に時間や負担がかかる地方の就活生などを対象にオンラインで選考を行ってきたが、今年2月下旬からはコロナの感染拡大に備えて、地方の就活生に限らず、説明会・選考をオンラインに移行しているという。

「ライブ配信で実施しているWEB会社説明会の回数は、例年と変わらない。緊急事態宣言を前に、社員が在宅勤務に切り替わってからも、社長と人事担当者がそれぞれ自宅から説明会に参加する形で実施している。ライブ説明会では、チャット形式で質問を受け付けていることもあり、質問の数は以前の3倍に増えている」(プレシャスパートナーズ 北野由佳理・執行役員CMO)

 同社は、中小企業やベンチャー企業を中心に新卒採用支援の事業を行っていることから、コロナ禍での採用について、「WEB説明会や面接をやりたいがどうしたらいいか」という問い合わせも増えているという。

「WEBで企業説明会や面接をやっていなければ、『時代遅れな企業だ』と学生に思われるかもしれないと、“逆ブランディング”を恐れて、オンライン活用を検討している採用担当者もいるようだ」(北野氏)