今の40代のエポックは
携帯電話の登場だった
楽天リサーチが、2012年5月にスマートフォン(以下、スマホ)を利用している全国の1200人(20~49歳の男女)を対象に行った調査によれば、この1年で女性のスマホ利用者が急増していることが明らかになりました。
スマホを保有している男性の50%が「1年以上前」にスマホに変えた、と答えたのに対して、女性は「1年以内」という回答が65%だったそうです。
スマホに変更した理由(複数回答)のトップ3は、「便利そうと感じたから」(54.4%)、「機能性が高いから」(36.6%)、「アプリが豊富だから」(22.9%)でした。いよいよ誰もがスマホを持つ時代が来たのです。
従来の携帯電話よりも機能が豊富なスマホは、アプリ等をうまく使うことで、人と人とのコミュニケーションをより簡単で便利にしてくれました。
例えば今話題のLINEのスタンプ(キャラクターなどのアイコン)なら、言葉だけだと冷たい感じになったり、うまく伝わらなかったりする微妙なニュアンスも、ユーモアを込めて上手に伝えることができたりします。
しかし、われわれ40代にとっては、今から18年前の携帯電話の一般への普及開始こそが人生の中でも最大級に衝撃的なできごとでした。
日本で携帯電話が本格的に普及したのは、1994年のいわゆる「自動車・携帯電話機の買取制度」(=携帯電話機の売切り制)の導入により、初期費用、回線利用に必要な料金の大幅な値下げが行われたのがきっかけでした。そしてこの94年に、私も30歳にして初めての携帯電話を手にしました。
インターネットやデジタルデバイスの普及により、世の中のあらゆるシムテムが大きく変化しましたが、携帯電話の登場はそのなかでも、最も象徴的に人間の生活をドラスティックに変えていったと言えるでしょう。