一方で、洗顔クリームは同104.7%と前年よりプラスに。また、アルコール消毒が増えたことで、手荒れを抑える栄養クリームが同90.4%。他にも、パックは同91.4%、化粧水は同86.0%と落ち込み幅が小さい商品があり、「外出やマスク着用の有無に関係なく使う、基礎化粧品への需要は底堅い」(インテージマーケティング部の小林恵一氏)。

 女性の“美”に関し、売れている商品は他にもある。コーセーでは、化粧崩れを抑える「メイクキープミスト」が昨年6月の発売から9カ月で100万本を突破するヒット商品に。「マスクの着け外しによる化粧崩れを防ぎたいというニーズがあった。われわれもノーマークの製品で異例の売れ行き」(同社)。

 また苦戦が続くマツキヨHDでも、女性の美をターゲットにしたプライベートブランド「matsukiyo LAB アスリートライン」のプロテインバーが、「運動時に取るものだが、コロナ禍であっても好調な販売が続いている」(同社)。

 化粧品の売れ行きが苦しいといっても、着眼点次第で顧客のニーズをつかめるのだ。

リモートワークの影響?
リポビタンシリーズは8.4%減の見通し

 化粧品を除くと、ワーストランキングの上位を占めるのは、外出や旅行に関する商品だ。ワースト1位で前年同期比13.1%の鎮暈剤(酔い止め)や、3位の日焼け止め(同36.7%)、6位の制汗剤(同46.6%)は納得の結果だろう。

 コロナに伴うテレワークの影響を感じさせるのは、11位の眠気防止剤(同56.4)や12位の強心剤(同57.8%)、22位のミニドリンク剤(同67.9%)だ。自宅で作業するようになったことで、会社に到着する前に気合を入れるために栄養ドリンクを飲むといった機会は減っただろう。

 実際に大正製薬HDは、コロナの影響により、主力商品の「リポビタンシリーズ」の21年3月期の売上高は、前年同期比8.4%減の466億円となる見通しを5月14日に公表。コロナが契機となって導入が進んだテレワークは、日本のビジネスパーソンの体にプラスなのかもしれない。