1位はM&Aキャピタルパートナーズ
2位にダブルスコアを付ける大差

 1位は、中堅・中小企業向けにM&A(企業や事業の合併・買収)仲介サービスを提供するM&Aキャピタルパートナーズでした。

 推定40歳年収は3167.6万円。2位ソレイジア・ファーマの1504.0万円に対してダブルスコアを付けるぶっちぎりの1位です。従業員100人以上の企業を含めたときの全体順位でもトップに輝く水準です。

 同社の2019年9月期の有報をのぞいてみると人件費の内訳が載っていました。それによると内訳は下記の通り。

 給料手当:3億7597万5000円
 賞与:21億0932万8000円
 法定福利費:1億2943万6000円

 なんと、「ボーナス」とも呼ばれる賞与に通常の給料手当の5倍以上もの金額が充てられているのです(より詳細な解説は、川口宏之氏による『平均年収2000万超え! M&Aキャピタルパートナーズの年収はなぜ高いのか?』をご覧ください)。

 そこで有報の「事業等のリスク」に目を移してみると、「当社グループの業績は、M&Aアドバイザーである役職員の人員数及びそのサービス品質に依存しており(略)役職員の人材流失などによる業績の影響を受け易い体制となっております。(略)計画外の過度な人材の流失があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります」と記載されています。

 また、「会社の対処すべき課題」という項目の一つ目にも「優秀な人材の確保・教育と組織体制の強化」が挙げられ、「当社グループは、コアメンバーの想定外の大量退職や教育の遅れなどの属人的な要因が、安定的な業績確保の大きな障害となる可能性があると認識しております」とあります。そして、その対応策として「従業員に対して業績評価型のインセンティブ制度や、人事考課の導入」を行ってきたと説明されています。

 こうしたM&Aキャピタルパートナーズの問題意識とその対応策が、ボーナスに傾斜配分する特徴的な人件費の構成を生み出し、驚愕の高年収につながっていると考えられます。