ECのニューノーマル#4
Photo:Westend61/gettyimages

ECのさらなる浸透のためには、「人が売るEC」が不可欠だ。この点にフォーカスしたソリューション「STAFF START」が注目を集めている。特集『ECのニューノーマル』(全8回)の#4では、デジタル接客アプリが切り開くECとリアル店舗の未来を追う。(ダイヤモンド編集部特任アナリスト 高口康太)

販売員900人が
インフルエンサーに

 人、人、人、人……。

 思い思いのファッションとポーズを決めた若者の写真、それが公式サイト一面にびっしりと並んでいた。これがファッションを投稿するSNS(会員制交流サイト)ではなく、全て販売員だというのだから驚きだ。

STAFF STYLE
WEGO公式サイトのコーディネート写真掲載ページ「STAFF STYLE」 拡大画像表示
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WEGO公式サイトのコーディネート写真掲載ページ「STAFF STYLE」 拡大画像表示

「全員ではありませんが、だいたい800人から900人はコーディネート写真を投稿してくれています」

 ストリートファッションで若者に人気のアパレルブランド「WEGO」の小沢博之EC事業本部デジタルマーケティング部長は話す。公式サイトでのコーディネート写真投稿は2018年9月から始まった。販売員のモチベーションアップにつなげる目的で始めたが、予想を超えた効果があったという。

「コーディネート写真から自社EC(電子商取引)サイトへのリンクがあるのですが、この販促効果が極めて強力です。現在では自社EC売り上げの半分近くがコーディネート写真経由です。コロナの影響が出る前はもう少し低かったのですが、それでも30%程度はありました。コロナの影響で4月以降、ECの売り上げは倍以上に伸びていますが、この成長は販売員の貢献が大きいです」(小沢氏)

 このコーディネート写真の投稿システムは、スタッフテック(店舗スタッフ向けテクノロジー)を手掛けるバニッシュ・スタンダードのサービス「STAFF START」を活用している。同サービスは16年9月の正式リリース以来、順調に拡大し、今年1月時点で導入ブランドは800、GMV(総流通額)は400億円を突破した。