Photo by Reiko Buma

2020年3月末に最新の通信システム5Gの商用利用が開始されて、約半年がたった。従来の4Gと比べて段違いの通信スピードで、さまざまなものがインターネットでつながる――。携帯会社各社が、まるで近未来的な世界をつくり出すような宣伝をしているが、現実はどうなのか。(清談社 武馬怜子)

盛り上がりに欠ける5G商戦
コロナの影響か?

「新型コロナウイルスの関係で今ご案内できるコンテンツが限られておりまして、こちらのアバター体験と5G本体の展示のみとなっております。土日はもう少し人がいるんですが、ご覧のとおりでして……」

 東京スカイツリーに隣接したソラマチ5階、NTTドコモが主催するイベント「PLAY 5G」で、スーツ姿の男性スタッフが申し訳なさそうに声をかけてきた。200平方メートルほどの敷地は閑散として、スタッフは3人。会社や学校帰りの集客が見込める申し分ない立地だが、会場にはたまたま通りかかったと思われる人たちが暇つぶしのように入るだけ。イベントブースの大画面モニターにはプロモーション映像がむなしく流れていた。