地方経済#16
Photo by Ryo Horiuchi,JIJI

創業200年以上の老舗で静岡・清水を拠点にする超名門、鈴与グループをコロナショックが襲った。8代目の鈴木与平会長が名を懸けた航空会社、フジドリームエアラインズ(FDA)が“大赤字”に転落したのだ。特集『列島明暗 都市・地方財界・名門企業』(全15回)の番外編では、FDAの立て直しや鈴与グループの今後について、鈴木会長に聞いた。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)

航空事業がひどくても
グループ全体で乗り切る

――今回のコロナショックは、これまでの危機とは何が違いますか。

 私が経営に携わるようになったときはオイルショックの真っただ中で、非常に苦労したのを覚えています。バブル崩壊、リーマンショックなど危機を乗り越えてきましたが、今回のコロナショックは、今までの危機とは全く質が違います。

 これまでの危機は外的な要因が引き起こしたものでした。ところが新型コロナウイルスの感染拡大で、日本だけではなく世界中で人が動かなくなった。こんなことは、私が働いてきた50年近い歴史で初めてです。

――コロナショックによる鈴与グループへの影響は。

 航空事業を除けば、それほど大きな落ち込みにはなっていません。確かに荷動きは前年の7~8割程度ですが、コロナ禍でもご家庭の食品を扱うスーパーマーケットは従来以上に動いています。ばらつきはありますが、必ずしも全てが悪いわけではないです。航空事業はひどいですが、グループ全体で乗り切っていけます。