コメントはそのまま掲載されましたが、新潮はこんな「無謀」はしないでしょう。

 ちなみに、この「無謀」記者。異動前は、連載小説の担当でした。深夜、原稿を待つ間、編集部にはいろいろな電話がかかってきます。大抵は被害妄想系なので、正直、仕事の邪魔になります。

 そんな邪険にしたくなる電話に、辛抱強く付き合っていたのが「無謀」君。そして、被害妄想系だと最初は思った女性の声が「藤圭子」本人であり、元夫を恨み、娘・宇多田ヒカルを心配する情報提供であることに気づき、数カ月も電話の愚痴につきあった末、とうとう本人に会うことに成功し、記事にすることにもなりました。

 こういう人間を特集記者にしないのはもったいない。現場の判断ですでに文芸畑への異動が決まっていた彼の部内異動が決まりました。こんな異動も文春流です。

うちの社長は「昼行灯」
月刊誌の社内コラムは大人気

 さて、『月刊文芸春秋』に「社中日記」というコラムがあります。雑誌の最終ページです。時には飲んだくれ、時には女性にフられ、遅刻に早退に徹夜の大暴れ、ひどい社員ばかり出てきます。

 読者には、この欄から読むという方が多いようです。そして、大抵の質問は、あの話は本当ですか?

……ほとんどの話は本当です。まあ話を少し盛ってあることは事実ですが。

「社中日記」には、文春の社風をあらわすエッセンスが含まれています。まずは、編集長以外は、社長であっても平気で悪口を書きます(さすがに編集長だけは、読者への説得力を欠くことになるので書かない、という社内ルールがあります)。少し前の上野徹社長などは、「昼行灯」とまで書かれていました。