新しいマネジメントの教科書#15Photo:sesame/gettyimages

リモートワークが後押しする格好で、今やさまざまな業務に欠かせなくなったビジネスチャットツール。特集『新しいマネジメントの教科書』(全18回)の#15では、その代表格といえる「Slack」の便利な活用法を、Slack Japanへの取材を基に紹介する。(ダイヤモンド編集部編集委員 長谷川幸光)

ビジネスチャット「Slack」
急成長の背景に5大メリット

 Slack、Chatwork、LINE WORKS、Microsoft Teams、Workplace(Facebook)、kintone――。ビジネスパーソンの必須ツールになったビジネスチャットは今まさに百花繚乱だが、中でも世界中で1日数千万人、75万社以上が利用し、この世界の覇権を握ろうとしているのが、Slackだ。

 Slackはパソコンからでもスマホからでも簡単にアクセス可能で、基本的な機能は無料で利用できる。

 Slackを「メールに代わるビジネスコラボレーションハブ」と表するSlack JapanのPRマネージャー、寒田美緒氏は、急拡大の背景に5大メリットがあると強調する。

(1) Slackを1つの「職場」として、働く時間や場所にかかわらず業務を進めることができる。
(2) 部門や役職の壁を越えた意見交換やコラボレーションが容易となる。
(3) メッセージだけでなく、データやナレッジといった会社の資産を、トピックやプロジェクトごとにまとめることができる。
(4) 資料やコミュニケーションの履歴をチャンネル上で共有できるため、メンバーが変わっても引き継ぎをスムーズに行うことができる。
(5) ISO/IEC 27001、ISO/IEC 27018、SOC2・SOC3といった内部統制に関する認証など、さまざまな国際的なセキュリティー基準を満たしており、機密情報も安心してやりとりができる。

 こうしたメリットもあっておじさん世代の間でも爆発的に普及しているSlackだが、実は使いこなせていないビジネスパーソンは少なくない。次ページでは、Slackの基本と、業務効率を上げるSlackのワザを紹介しよう。