新しいマネジメントの教科書#18
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先が読めない今の時代、何を目指して社員の研修を行えばいいのだろうか?特集『新しいマネジメントの教科書』(全18回)の最終回では、AGCの「人財」把握制度や、ジョンソン・エンド・ジョンソンとガイアックスによるオンライン新人研修の担当者に、大激変期のテクノロジー社会において、社員の能力を伸ばすヒントを聞いた。(ダイヤモンド編集部編集委員 長谷川幸光)

ジョンソン・エンド・ジョンソンの
オンライン新人研修にAGCの人材育成

 米製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソンとウェブマーケティングを手掛けるガイアックスの2社が、今年6月にオンライン新人研修を実施。その中で重視した「セルフアウェアネス(自己理解)」とは?ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニーの栗原大シニアマネージャー、そしてガイアックスの木村智浩チーフ・カルチャー・オフィサーに話を聞いた。

――今回のオンライン研修で重きを置いた点は何でしょうか?

栗原氏 交流や知識を得ることに加え、「人間力」を養うという点を重視しました。そもそも人を育てるとはどういうことだろうと突き詰めていくと、そこに行き着いたんですね。

 新卒生にとって、仕事上で失敗するという経験は、非常に大きなショックとなります。就職活動で行う「自己分析」というのがありますよね。でもこの分析では、本当の自分を分析するところまでは至っておらず、受験の延長線上のようなもの。その内容を基に仕事の配属をしても、どうもうまくいかない。自身に適性のある業務と思い込んでいたのに失敗が重なると、気持ちが崩れてしまうこともあります。

次ページ以降では、両社が今回の研修のテーマとした「セルフアウェアネス(自己理解)」を解説します。さらに、ガラスメーカー世界最大手のAGCで常務執行役員人事部長を務める簾孝志氏に、AGCが実施する人材育成の取り組みについてお聞きしました。