プラットフォーム型のビジネスの最大の難問は、
「ニワトリとタマゴのジレンマ」
こういうプラットフォームが非常に強い状況下なので、多くの起業家が、「プラットフォーム型事業の難度」を理解や考慮せずに、「うちはプラットフォーム型を展開しています」と言う。
プラットフォーム型は、最大の難問である「ニワトリとタマゴのジレンマ」の壁に必ずと言っていいほど、ぶち当たってしまう。ウーバーの事例で言うと乗客の数が増えないとドライバーは待ちぼうけになって稼げない。
一方で、ドライバーが少ないと乗客がピックアップしようとしても見つからない。乗客の数が増えすぎてしまうと、ドライバーの数が足りなくなり、マッチング率が下がってしまう。
また同様にドライバーの数が増えすぎてしまうと、ドライバーが待ちぼうけになってしまい、稼げなくなってしまう。つまり、双方の欲求を満たすためには、需要と供給のバランスを絶妙にコントロールしながら両者を増やしていく必要があるのだ。
下図を見てわかるように、プラットフォーム型で重要なKPI(重要業績評価指標)は「情報の交換の質と量」と「検索結果のマッチング率」になる。
後ほど説明するが、両者が閾値(いきち)を超えなければ、マッチング率が下がってしまい、取引が行われないのだ。