ミシガン州カラマズーではアメフト場ほどの広さの土地が輸送拠点へと変貌した。大型冷凍庫350台が設置され、世界に出荷される前の何億回分もの新型コロナウイルスワクチンの到着を待ち受けている。この施設は米製薬大手ファイザーが築いているサプライチェーン(供給網)のハブとなる。コロナ禍の解決手段となり得るワクチンが広く待たれる中、その配送を担う供給網が構築されている。ファイザーは今年、最大1億回分を出荷したい考えで、2021年にはさらに13億回分の出荷を目指す。ワクチン候補の試験を行っている他のメーカーと同様に、ファイザーも自社のワクチンが米食品医薬品局(FDA)や他国の規制当局の承認を得た時点で迅速に動けるよう、提携する物流業者と下準備を進めている。
ワクチン輸送「史上最大の作戦」 ファイザー着々と
新容器や大型冷凍庫、貨物ジェット、トラックを活用
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