年収1000万円の大不幸#8
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ビジネスパーソンの給料で“大台”となる年収1000万円。生活に余裕があり、お金を我慢せずに使えるようなイメージがあるものだ。ところが、その実態を聞いてみると、どうやら憧れの生活を送ることができるほどの年収ではなさそうだ。特集『年収1000万円の大不幸』(全13回)の#8では、4人の1000万円プレーヤーに座談会形式で生活の本音を明かしてもらった。(ダイヤモンド編集部 相馬留美、中村正毅、山本興陽)

▼プロフィール
A氏:男性・30代・IT系メガベンチャー社員・企画職 年収900万円。既婚、3歳の娘がいる。
B氏:男性・50代・東証1部上場メーカー社員・経理職 年収1000万円。既婚、大学生の娘がいる。
C氏:女性・40代・物流大手社員・総務職 年収800万円。既婚、小学生の2人の息子がいる。
D氏:男性・40代・大手広告代理店子会社社員・クリエーティブ職 年収800万~1100万円を行ったり来たり。独身、母と同居。

年収1000万円でも
優雅な生活はできない!?

――Aさんは30代なのに年収が1000万円に近いのですね。

A氏 僕の周りの同世代は大体同じくらいの収入ですね。みんなあまり物欲がない。ですが、「無駄」は気になるんです。最近は「通勤って無駄だな」と思い、会社の近くに家を買いました。うちの会社では賃貸ならば家賃補助が半額出るので、家を買わないという人もいるんですけれどね。

――通勤が嫌だから家を買ったのですか?そこまでして欲しかったのはどんな家なんですか。

A氏 会社の最寄り駅の前にあるタワーマンションを約7000万円で買いました。駅前が再開発中で、その最後の1区画が新築で売りに出され、ラストチャンスかなと思って。マンションの頭金には600万円入れました。うちは妻も働いていて、それぞれ自分の給料から月20万円ずつを自分のお金にし、残りは共同の普通口座に入れています。気付いたらどんどんたまっちゃって、それを頭金に。基本はけちなんです。

B氏 20万円も使えるなんてうらやましい。うちなんて私の小遣いは月5万円ですよ。妻は専業主婦で、妻に子どもの世話は任せきり。お金の管理も任せていたんですが、最近口座を確認したら全然たまっていなくて……いったい何に使っているんだか。

――5万円のお小遣いで生活できるのですか。

B氏 (にやりと笑い)妻が知っているのは第1口座だけなんですよね。年俸制なので正確な年収は妻には分からない。それで会社からお金が振り込まれる第2口座、第3口座を開設していて、そこにへそくりをためています。

――どっちもどっちですね(笑)。