電力業界は電力小売り全面自由化という「戦国時代」の真っただ中にいるが、顧客を奪い合う戦いは100年以上前にも繰り広げられていた。特集『電力大大大再編』(全7回)の最終回では、知られざる電力業界の「今昔物語」をお届けする。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
顧客を奪い合う戦いは
100年以上前にもあった
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故をきっかけに、政府による電力システム改革が行われた。改革の目玉として、2016年4月に電力小売り全面自由化が始まった。
都市ガスや通信、鉄道などの異業種が電力小売りに参入し、いまや600社を超えるプレーヤーが顧客を奪い合う「戦国時代」に突入している。
実のところ、「戦国時代」は100年以上前にも存在していた。その戦いは、今よりもっと荒々しく壮絶だった。