米国の次期大統領当選が確実になったジョー・バイデン前副大統領は、輸入関税に特徴づけられる米国の貿易政策を受け継ぐことになる。世界の大半の地域から輸入する鉄鋼やアルミニウム、欧州産のワインやチーズ、そして中国から米国に輸入される製品の4分の3近くに関税がかけられている。バイデン氏は具体的な計画を明らかにしていないが、側近や顧問らによると、こうした関税を見直すとみられている。また、ドナルド・トランプ大統領のように、大部分において議会の支援を必要とせずに動くことができそうだ。バイデン氏が選挙運動で掲げた公約の幾つかは、共和党が上院の過半数を維持すれば成功の見込みがなくなる可能性が高い。だが貿易政策はこれと異なり、大統領が適切と考える範囲で交渉を行ったり、関税を撤廃・追加したりする幅広い権限を持つ。
バイデン氏、トランプ関税見直へ バイ・アメリカンは堅持
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