バイオ医薬品の米モデルナは16日、開発中の新型コロナワクチン候補について、臨床試験(治験)の初期データで94.5%の有効性が認められたことを明らかにした。第3相試験の参加者で、これまでに新型コロナウイルス感染症の症状がみられた95人のうち、90人がプラセボ(偽薬)、5人がモデルナのワクチン候補を投与されていた。このワクチン候補には安全性を示す兆候もあるが、今月中に安全についてのデータが集まるのを待つ必要がある。モデルナは12月初旬までにワクチンの承認を米連邦当局に申請する計画だとしている。当局者は13日、12月中にワクチンを利用できるようにする可能性があると話した。その場合、米国で流通する新型コロナワクチンの第一群にモデルナ製品が入ることになる。