「再入荷未定」=売り切れとなることの大きな価値

「再入荷未定ショップ」にアクセスすると、ストアの外見に救済や寄付といった「情」を感じることはなく、消費者に向けての良質な商品提供の場であることを理解できるが、「福祉現場の方にとってもうれしく、心躍るプロジェクト」 であることも疑いようのない事実だ。
*NPO法人 D-SHiPS32 上原大祐代表のオンライン会見でのコメントより

 ストアに並ぶ商品写真をクリックし、キャプション(商品説明)を読めば、そのクリエイティブ作品がどう生み出され、なぜ商品になり得たのかを知ることができる。購入者は支援の気持ちで商品を購入しても良いし、単純に、気に入ったアイテム欲しさで購入しても良い。いずれにしても、「再入荷未定」=売り切れとなることが、作者(障がいのある人)の作品創りのモチベーションを上げ、新たにまた魅力的な商品が生み出されていくのだ。

 オンライン会見では触れられなかったが、一般社団法人Get in touch、一般社団法人 障害攻略課、NPO法人 D-SHiPS32、株式会社ヘラルボニーに金銭的な利益はない。アートの原価に、ストアの運営経費(商品管理や商品発送などにかかるランニング費用)だけを乗せた価格が商品としての販売価格となり、商品が売れたら、その原価が売り手(商品の作者である障がいのある人)に入るかたちだ。販売のサイクルが回ることで、障がい者や福祉施設への経済的な支援がしっかりなされるのである。

商品紹介商品名:L-O-V-E moment
作家名:安川孝一
所属施設:工房ぱれっと
情報提供:再入荷未定ショップ