ロンドン五輪評価
英国民は「大成功」

 昨日は体育の日。今年も全国各地でさまざまなスポーツイベントが行われました。

 この「国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日」が、1964年に開催された五輪東京大会の輝かしい成果と感動を記念して、開会式の10月10日に制定されたことは多くの人が知るところです。2000年(平成12年)からは「ハッピーマンデー法案」の制定により、10月の第2月曜日が体育の日とされています。

 スポーツといえば今年の夏、サッカー、柔道、バレーボールなど、さまざまな競技で日本選手が活躍したロンドン五輪に熱狂した方々も少なくないでしょう。

 英国では、慢性的な混雑や制度疲労に悩まされる公共交通機関への不安や、長引く不景気の最中に当初よりも約3倍に膨れ上がった予算を必要とする国家プロジェクトを実施することへの懐疑、テロの心配など、開幕前は懸念ばかりが伝えられている感がありました。

 そんなロンドン五輪ですが、終わってみれば「大成功だった」という声が英国内でも大多数のようです。

 2016年の五輪は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われます。16年の五輪には東京も立候補し、シカゴ、マドリード、リオ・デ・ジャネイロと並んで最終候補地の一つに選ばれていたのですが、惜しくもリオに敗れてしまいました。

 私は以前、個人的に、16年の五輪とパラリンピックを日本に招致する市民運動(ムーブメント)である「Yes! Japan(イエス・ジャパン)」のお手伝いをしていて、09年に東京タワーで行われた、IOC総会の開催地決定のパブリックビューイングイベントに他のメンバーと共に参加し、日本が落選したのを目の当たりにして絶句したことを今でも忘れられません。