中国国有の中国医薬集団(シノファーム)が開発した新型コロナウイルスワクチンの第3相臨床試験(治験)で、79%の予防効果が確認された。子会社の北京生物製品研究所が30日発表した中間結果で明らかになった。ホームページに掲載された中間結果には、どの国で行った治験の結果かは記載されていない。また、ワクチンとプラセボ(偽薬)の投与人数など、有効性の評価方法に関する詳細もはっきりしない。今回の結果は、同ワクチンについてアラブ首長国連邦(UAE)が今月発表した数値より低かった。UAEではシノファームがコロナワクチンの第3相治験の主要部分を実施している。このワクチンは2回の投与が必要で、これまでに中国、UAE、バーレーンで緊急使用許可を取得している。中国政府が出す条件付き使用許可は、一般への使用を開始した上で最終データを提出することを義務付けている。