慶應三田会vs早稲田稲門会#15
Photo by Masato Kato

38万人を超える慶應の同窓会組織、三田会。企業や地域など800を超す三田会を取りまとめるのが慶應連合三田会である。特集『慶應三田会vs早稲田稲門会』(全16回)の#15では、女性として初めて連合三田会の会長に就任した菅沼安嬉子氏に、三田会の結束力の秘密を聞いた。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

38万人の連合三田会トップに初の女性
「女性活躍のロールモデルに」

――1963年に連合三田会が発足して以降、初めての女性会長です。

菅沼安嬉子・慶應連合三田会会長
すがぬま・あきこ/1943年生まれ。慶應義塾には幼稚舎から通い、68年慶應義塾大学医学部卒業。76年より菅沼三田診療所勤務。慶應義塾女子高校や慶應義塾大学看護医療学部の非常勤講師、川崎市キャリア開発センター理事長などを歴任。2020年3月より現職。 Photo by M.K.

 私自身もびっくりしています。もともと、前会長の比企能樹先生が慶應義塾大学医学部の同窓会である「三四会」の会長をしていたときに、私はそこで副会長をしていました。比企先生が連合三田会の会長に就任する際に、「一緒においで」と呼ばれて連合三田会の執行部に入ったのです。比企先生が辞めるならば私も辞めようと思っていました。

 ところが2019年の年末、比企先生が体調を崩し、入院先の慶應義塾大学病院に呼ばれました。次期会長を誰にするかの相談だと思って訪れたところ、「長谷山彰塾長と相談し、今の状況を考えると次の会長は女性がいいだろう。キャリアや貢献を踏まえると君が適任だ」と告げられたのです。

 私は48年に共学となった幼稚舎の女性3期生。「慶應ボーイ」と呼ばれるように、慶應は男性社会で、女性が活躍しない時代を生きてきました。今の時代は女性が社会進出し、「連合三田会でも女性が活躍したよというロールモデルになってほしい」というエールもありました。

 また三四会から連合三田会に来て感動したのは、人の絆をつくる仕組み。こうしたこともあり、「やらせていただけるならばやります」と会長をお受けしたのです。

――三田会の絆はなぜ強いのでしょうか。