慶應三田会vs早稲田稲門会#10
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就活最強との呼び声も高い慶應義塾大学。そんな慶應の就活生の間でひそかに広がる就活術がある。キャリア三田会の活用だ。慶應大生を青田買いできるとあって、企業の人事部も注目し始めた。特集『慶應三田会vs早稲田稲門会』(全16回)の#10では、慶應大と早稲田大の就活事情に迫った。(ダイヤモンド編集部 大矢博之)

たった2年で2500人の慶應大生が使う
企業人事部も注目の巨大就活サービス

「2022年卒向け企業人事および慶應OB・OGによるセミナーです」――。LINEの画面上にこんな文言と共に並ぶのは、三菱電機や東京海上ホールディングス、朝日新聞社など就職活動で学生に人気の有名企業ばかりだ。

「就活最強」との呼び声も高い慶應義塾大学。慶應大生の就職先を見ていくと、大手総合商社やメガバンクなどの大企業が当たり前のように並ぶ。20年卒の慶應大生の採用数が最も多かった企業の顔触れを早稲田大学と比べると、その影響力は一目で分かる。

 大企業に多く在籍する慶應OB・OGを訪問し、就活に生かすのは慶應大生の常とう手段である。ただし、これらのコネクションは部活やゼミの先輩など個人的なつてをたどることが多く、大学のキャリアセンターなど組織だった支援は少なかった。

 こうした学生のニーズを取り込み急成長しているのが、就活を支援する「キャリア三田会」だ。発足からわずか2年で、「22年卒は約2500人が登録している」(岸野智康代表理事)。慶應大の1学年の学生数は約6400人なので、学生の4割近くが使う隠れた巨大就活サービスへと躍進した。

 急成長するキャリア三田会とはいったいどんな組織なのか。