朝日 参考になるのは、20年に開催された野球、サッカー、バスケットボールなどのプロスポーツの運営方法です。無観客、入場制限など幾つかの形式で試合を開催し、いろいろなデータを蓄積しています。そのデータを基に、どのような観戦形態を取り得るのかを現在精査しているところです。

池田 プロスポーツの試合でクラスターが発生したケースはありませんね。

朝日 そうなんですよ。もちろん、コロナ禍が今度どのように広がるのか、あるいは終息するのかによりますが、私は入場に関してはフルスペックを目指して準備を進めています。フルスペックを前提にした上で、状況を見ながら最終的な決定をしていくということになると思います。おそらく、3月くらいが判断の節目になるはずです。

――無観客という選択肢はないと。

朝日 現状では考えていません。スポーツにおいて観客は非常に大切な存在です。熱狂の中で勝負することによって、人間のポテンシャルは最大限に引き出されます。特に世界の頂点を決める競技では、観客の存在は必須だと思います。

池田 コロナ禍が広まって以降、スポーツ観戦の仕方もかなり変わってきています。B1の試合を何度も見に行きましたが、大声で歓声を上げる人はほとんどいませんでした。声ではなく、風船やメガホンをたたく音で試合を盛り上げるスタイルが普通になっています。その点では、感染を防ごうという意識はかなり浸透しているのではないでしょうか。

朝日 そのような新しい観戦スタイルであれば、入場制限も緩やかにできるかもしれませんね。

池田 多様なプロスポーツが展開されている国ならではの運営ノウハウや観戦の新しいスタイルが生まれているのが日本の強みだと思います。それを大会に生かしていければいいですよね。