夫婦の相続#10Photo:PIXTA

円満相続の必須アイテムである遺言書。しかし書き方を誤ると無効になるばかりか、さらなる争族の火種にもなりかねない。特集『夫婦の相続』(全13回)の#10では、正しいルールと、もめないための秘策を伝授する。(ダイヤモンド編集部 野村聖子、取材協力/相続実務士R・夢相続代表取締役 曽根惠子、監修/税理士・弓家田良彦)

「週刊ダイヤモンド」2021年1月16日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

争族の火種を残さない!
遺言書作成の必勝法

 争族回避の最善策は、やはり生前に遺言書を書いておくこと。

 自分で書く「自筆証書遺言」と、公証役場で作成する「公正証書遺言」の2種類あるが、「公正証書が確実」と話すのは、相続コンサルタントで今までに1万4700件以上の相談に対処している夢相続代表の曽根惠子氏。

 遺言書には厳密なルールがある。争族の火種にしないためにも、遺言書の注意点を詳しく見ていこう。