突然の河野ワクチン担当相起用、自民党にモヤモヤ感が漂う理由
1月19日、閣議に臨む規制改革担当相の河野太郎。発信力と突破力を期待され、ワクチン接種を仕切る担当大臣に突如指名された Photo:JIJI

 泉下の梶山静六もさぞ驚いているに違いない。他界から21年を経てその名前が首相、菅義偉の施政方針演説の中でよみがえったからだ。

「私は、47歳で初めて衆議院議員に当選したとき、かねて御指導をいただいていた当時の梶山静六官房長官から、二つのことを言われ、以来、それを私の信条としてきました」

 梶山は1998年の自民党総裁選で元首相の小渕恵三と争った実力者。小渕は梶山が属した派閥の会長で、梶山は会長に盾を突いての出馬だった。梶山はバブル経済崩壊後の金融危機に強い危機感を抱き、晩年は月1回のペースで雑誌に論文を発表していたほどだ。小渕内閣が発足した直後に、蔵相に就いた元首相の宮澤喜一と梶山がやりとりする場面に遭遇したことがあった。

「日本に残された時間はそんなに多くはありません。ここで失敗すれば、『帰らざる河』になってしまいます」