「弥生シリーズ」など、中小企業向けの会計ソフトウエアメーカー大手の弥生。クラウド型会計ソフトメーカーの台頭などをどう見ているのか。また、ユーザーであり事業パートナーでもある税理士業界は、どう変わっていくとみているのか。特集『税理士サバイバル』(全10回)の#8では、弥生の岡本浩一郎社長に話を聞いた。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)
増えるクラウド型への転換
新規利用者ではすでに逆転
――中小企業や税理士の間で、徐々にfreeeやマネーフォワードなどクラウド型会計ソフトのユーザーは増えているようです。クラウドの普及をどう見ていますか。
弥生シリーズの中でも、「弥生オンライン」というクラウド型の商品があります。弥生のお客さま全体の中では、従来のインストール型のソフトの比率はまだ高い状況です。
ただ、個人事業主のお客さまの間では、クラウド型商品の利用が進んでいます。すでに新規のお客さまの中では、クラウド型商品の利用がインストール型を逆転しました。法人のお客さまについては、正直、クラウドはまだまだ。インストール型の利用が圧倒的です。