四大会計事務所グループの一つ、PwCジャパンに属するPwC税理士法人。四大系税理士法人の中でどのように差別化していくのか。税理士を取り巻く環境の変化をどう見ているのか。特集『税理士サバイバル』(全10回)の#9で、高島淳代表に話を聞いた。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)
「生き残り」を懸けて人へ投資
海外税務の強みがPwCの生きる道
――四大会計事務所のグループに属する税理士法人は、上場企業の税務を担当し、国際税務に強いという共通点があります。PwCの強みや特徴はどこにあるのでしょうか。
われわれのグループは、2005年のカネボウ粉飾決算事件で中央青山監査法人が解体された影響を受け、税理士法人としてどう存続していくのか、いろいろと考えなければなりませんでした。
当時はちょうど、日本企業のグローバル化が進んでいたときだったので、私たちは生き残るために人に投資をしようと考えました。税理士法人から海外に駐在員として人をどんどん出して、海外で日本企業の税務を引き受けていく道を歩んできたのです。