「私たちが企業に行った調査で聞いた、採用基準で重視する項目の1位は『人柄』だったが、次ぐ2位に『自社への熱意』が入るほど、企業はとても熱意を重視している。
面接などで志望動機を聞かれると、入社後に何がやりたいかを話す学生が多いが、それを面接官に話したところでかなう可能性は限りなく低い。それでも面接官が聞くのは、自社のことをどれだけ調べているか、自社にかけた時間、つまり熱意を知りたいからに他ならない」(増本所長)
こうした声を踏まえて考えると、Web面接を経て内定を勝ち取るためには、就活生自身が意識する以上に「熱意」を見せることが大事になる。では、そのためにどんなことに注意してWeb面接に臨むべきだろうか。
熱意を見せるために大事な
Web面接「4つのポイント」
増本所長は「あくまでも熱意を見せるためであって、テクニックに走ってはいけない」と釘を刺すが、それを踏まえた上で増本所長が教えるWeb面接で重視すべきポイントを4つ紹介していこう。
一つ目が、身ぶり手ぶりを交えながら、表情豊かに話を聞いたり、伝えたりすることだ。オンライン上では対面に比べて、話が相手に伝わったかどうかが分かりづらく、伝えた方も不安になりやすい。先ほど述べたように、本気度や熱意、本音が見えないというのもこれに起因することだろう。
話が理解できたら大きめにうなずく、自分の話を伝えるときには身ぶりを交えて、喜怒哀楽をきちんと表現できるように心がけよう。
二つ目が、顔を明るく見せるために、光の当たり方に注意すること。熱意を伝えようと身ぶり手ぶりをしても、光が当たらない暗い顔のまま話せば、熱意が伝わるどころか暗い印象を与えてしまう恐れがある。それを避けるためにも、部屋は明るく、顔の正面から光が当たるように環境によってはライトを当てるなど工夫をするといいだろう。