半導体争奪戦#4
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半導体市場が空前の設備投資に沸いている。2021年の全世界の設備投資額は過去最大の12兆円規模になる見通しだ。特集『勃発!半導体争奪戦』の#4では、大手半導体各社の設備投資額を独自に予想し、その恩恵に沸く半導体製造装置メーカーの熱狂に迫る。(ダイヤモンド編集部 村井令二)

世界の設備投資を差配する
アップル、TSMC、サムスン

「過去にないほどのビッグイヤーズがやって来る」

 半導体製造装置大手、東京エレクトロンの河合利樹社長は、半導体業界で高まる設備投資の熱狂に興奮している。

 世界的に半導体の争奪戦が激化する中で、半導体メーカーが過去最大の設備投資に踏み切る。だが、その狙いは、単に半導体不足を解消することではない。

 このうねりの源流は、2020年10月に発売された米アップルのiPhone12と、同年11月に発売の新型ノートPC(パソコン)「MacBook(マックブック)」に組み込まれた、最先端技術を使った半導体の量産投資にある。

 アップル製品の量産で培った最先端の生産能力の増強に向けて巨額投資を決定したのが台湾TSMCだ。それに対抗する韓国サムスン電子も巨額投資に乗り出そうとしており、世界的な半導体の設備投資が空前の規模で行われようとしている。