超楽チン理解 決算書100本ノック#6
写真提供:TSMC

かつて半導体産業といえば、日本企業が大きな存在感を誇っていた。今この業界に欠かせない企業が半導体受託製造の最大手、台湾のTSMCだ。社名をニュースで聞く機会も増えたが、つまるところTSMCは何がすごいのか?特集『超楽チン理解 決算書100本ノック』(全17回)の#6では、半導体の巨人の稼ぐ力を読み解く。(ダイヤモンド編集部副編集長 杉本りうこ)

時価総額は軽くトヨタ超え
投資家がTSMCを激愛する理由は?

 米中対立が激化する中、台湾積体電路製造(TSMC)の名前をニュースで目にする機会が増えた。ファウンドリーと呼ばれる半導体受託製造業の世界最大手で、顧客には米アップルや米インテルなどを抱える。最終消費者の目に触れることが少ない黒子的な存在だが、その時価総額は実に約44兆円(11月13日の終値)と半導体業界トップである。日本で最も時価総額が大きいトヨタ自動車の約24兆円(同)と比べても、まだ大きいのである。

 TSMCはなぜこれほどに株式市場で評価されているのか?ビジネス面では同業他社には代替不能な、大規模かつ高い技術水準の工場という強みがある。一方で会計的には、「抜きんでた稼ぐ力」が挙げられる。その稼ぐ力を測る指標としては、EBITDAが最適だ。