米メキシコ湾岸の巨大な石油・ガス施設は異常気象を念頭に建てられている。ただ、目下の異常気象はわけが違う。厳しい寒波とそれに伴う停電で、近年のどのハリケーンより多くの生産・精製活動が停止し、適切な資産を適切な場所に持つ一部企業の追い風になっている。石油精製所が予想外に閉鎖すれば、原油価格は通常は下落する。結局のところ精製所は唯一の顧客だからだ。だが、米国では原油の需給がともに圧迫されている。精製業者が生産する燃料については、現状はさらなる強気材料となる。レイモンド・ジェームズによると、原油生産の日量300万バレル余り(全体の約27%)に影響が及んだ一方、精製能力の約18%が停止している。期近のガソリン先物は17日、2018年10月以来の高値をつけた。
テキサス大寒波で熱気、石油精製会社の株価
生産・精製活動が停止し、適切な資産を適切な場所に持つ一部企業の追い風に
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