「時間」と「場所」に
とらわれない働きやすい制度

 働きがいを担保するために必要なのが、働きやすい環境だが、同社では「時間」と「場所」にとらわれない働き方ができるような制度をここ最近で、大幅に拡充している。

 まず、昨年10月に導入されたのが、フリーロケーション制度。これによって、回数などに制限なく、自宅やシェアオフィスなどでリモートワークが行えるようになった。

 そして、今年1月に導入されたのが、自己研鑽休職制度だ。これは、大学院などで学んだり、社会貢献活動をしたりするために、離職せずに休職で対応できる制度になっている。

 さらにこの4月からはフルフレックス制度が始まる。1日1時間は業務を行うことを前提にして、1カ月単位で業務時間を調整できる制度だという。これによって、子育てや介護のある人なども、より柔軟に働くことができるようになるという。

「もともと多様な働き方を推進するためにこうした制度の導入を検討していたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって世の中も大きく変化したことで、スピード感を持って対応していくことに決めた」(岩井執行役員)

 社員が自ら声を上げて、働きやすい環境を作ることができる。自律的に行動して組織や世の中を変えていきたいと考えている人にとっては、望ましい環境といえるのではないだろうか。