では、実際にどのような活動が行われているのか。社員のコンディションを向上させることなどを目的とした「健康経営」の分野で行われている活動の一つが、年1回開催されている皇居周辺での駅伝大会だ。このイベントには、新入社員から上級職のプリンシパルコンサルタントまで約300人が参加。健康面の向上だけでなく、社内交流の場にもなっている。

 また同社ではスポットでのイベントだけでなく、部活動も行われており、これがフラットな文化形成にも役立っているという。

「サッカー部、野球部といったスポーツ系から、釣り部、軽音部までさまざま。実は副社長がバレーボール部の顧問を務めており、役職にとらわれないフラットな関係性の構築につながっている」(岩井執行役員)

アビーム独自の研修は285も!
充実した社員育成の体制

 自律的な行動が求められるといっても、やはり新入社員であれば、キャリアへの支援体制や研修制度は気になるところだろう。

 同社では、新入社員として入社すると、マネジャー以上の社員からキャリアに関するカウンセリングを受ける。参加するプロジェクトの目標設定といった短期的なものにとどまらず、中長期的にどう活躍したいのかなど、新入社員であれば最低でも月1回はコンタクトを取り、カウンセリングを受けられる体制だという。

 また、同社では配属されるコースにもよるが、新入社員研修を短くても1カ月半、長い人は4カ月受ける。

「コアスキルはもちろんのこと、部門によってはITの専門的なスキル、例えば、クラウドサービスやCRM、プログラミングに関する研修もしっかり行う」(岩井執行役員)

 その上で、とても充実しているのが、研修プログラムの数だ。なんと独自の研修プログラムは、e-ラーニングと対面式を合わせて現時点で285件用意されており、さらに拡充をしていく予定だという。

「基礎的なビジネスマナー、コンサルタントに必要な産業別のナレッジ、職位別の研修などさまざま。さらに、外部と提携した研修プログラムも用意している」(岩井執行役員)

 学びたいという意欲がある人にとっては、十分な環境が整えられているようだ。