
米ブラックストーン・グループは、過小評価された企業に巧みに投資することで、世界有数の資産運用会社の一つとなった。さらなる拡大を目指して次に注目しているのが、大きな成長が見込める会社だ。その投資には、巨額を支払うこともいとわない。
ジョナサン・グレイ氏(51)は2018年にブラックストーンの日常業務を指揮する社長に就任して以来、各部門の責任者に対し、大局的な信念を持ち、そうしたトレンドから利益を得られる見込みのある企業や資産に投資するよう促している。それら事業責任者が運用する資産は総額6190億ドル(約67兆3900億円)に上る。
こうした新しいアプローチにより、同社はテクノロジーセクターを含め、以前はあまり注目していなかった急成長中の企業に数十億ドルを投じている。