下げは
打ち止めになると思う

 なぜ、こんないびつな指数が日本を代表する株価指数なのかというと、この日経平均は、昔から存在しているのでブランド力が抜群で、日本の株式指数先物はこれ一択だからだ。テレビでのニュース、例えばNHKでは、TOPIXがプラスでも日経平均がマイナスになっている日は、今日は株が下がったとアナウンスするくらい、普通に生活に入り込んでいるのだ。

 ところで、NK225をTOPIXで単純に割ったものをNT倍率という。値が大きくなるとNK225割高(TOPIX割安)、低くなるとNK225割安(TOPIX割高)、ということになる。
日銀のETF買い入れとあわせて過去の推移をみてみる。

 今まで日銀がETF投資をするとするだけ、結果として日経平均の重みが増し、NK225がいびつに価格形成されたことがよくわかると思う。

 NT倍率がピークを付けたのは、2月26日(NT倍率15.66)。それが短期間で急落し、3月22日には14.6まで下がった.一気に1.06ポイントも下がったことになる。しかし、NT倍率が下がってきたのは、日銀の点検発表の1カ月も前から起きていたことなのである。市場は、それを十分に予測していたことになる。

 この日経平均型ETF、日銀が買わなくなるというだけで、日経ウェイトが高い銘柄は大きく株価が下がった。その代表がファーストリテイリングだ。

 なにせ、簿価35兆円(TrioAM算出)、時価45兆円(TrioAM推計)もの株式をもつファンドなのだ。日銀だけで東証時価総額全体の6.5%を占めている。表1で掲載した会社の株は、日銀という大株主が(TOPIX型の比率では買ってもらえるにせよ)、今までのようには買ってくれないのだ。そりゃ、困る。それを見越した投資家は、当然失望し、売る。

 日経平均が下がると、これによって、株式市場全体でも買う機運は削がれる。だから日経平均だけではなくて、TOPIXまで下がった。

 短期的にせよ、日経平均は1割くらいは下がるのではないかとみていたが、3月24日の水準で、2万8000円台。もう少し下げるかもしれないが、2万7000円台まで下がったところで、下げは打ち止めになると思う。