東芝の車谷暢昭氏が社長を電撃辞任した。トップは退場したが、経営の迷走が生んだ「身売り提案」だけが後に残された。それに大型案件を物色していた外資ファンドが群がり、アクティビストも参戦する東芝争奪戦の様相を呈している。東芝は半導体や原子力など日本の経済安全保障に関わる技術を保有していることから、日本政府も東芝問題に重大な関心を寄せている。東芝やファンド、アクティビスト、政府・経済産業省など利害関係者の思惑が渦巻く“ディール”が展開されようとしているのだ。身売りか解体か――。特集『東芝事変』では、他のグローバル企業もひとごとでは済まされない、東芝問題の本質を大解剖する。
#7 4月23日(金)配信
東芝の「切り売り」次の候補事業は?物言う株主の圧力で浮上する、特許技術の“宝の山”
身売り危機が去っても、アクティビストによる経営陣突き上げの圧力が弱まるわけではない。次なる「切り売り」候補がどんな事業になりそうなのか。特許の視点から分析した。
#6 4月22日(木)配信
東芝の身売り回避は危機の序の口、前社長派「粛清」加速も幹部人材は枯渇
東芝は、何としても避けたかった投資ファンドへの身売りを回避できたようだ。東芝身売り騒動の端緒となった英ファンドが買収の検討を中断したためだ。しかし、今回の騒動で株価がつり上がったことで、事業再編を求める株主の要求は高まっている。東芝の難局は続きそうだ。
#5 4月19日(月)配信
東芝キオクシア買収観測の米半導体幹部が真相を激白「他社に買収されるのが最も困る」
東芝の経営が混乱する中、同社が40.6%の株式を保有する、半導体メモリー大手キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)の行方に注目が集まっている。折しも、米半導体大手のマイクロン・テクノロジーと同ウエスタンデジタル(WD)が、キオクシア買収の可能性を模索しているとの報道が流れたところで、業界の合従連衡の機運が高まっていた最中だ。その渦中にある小池淳義・WD日本法人社長がダイヤモンド編集部のインタビューに応じ、真相を激白した。
#4 4月16日(金)配信
東芝争奪戦に外資3ファンドが新規参入、CVC案と全く異なる「プランB」浮上の可能性
経営トップが電撃退任した東芝には、買収問題という難題が残されている。この難題に新たに関心を示し始めた外資ファンドの実名と、今後始まる新展開を伝える。
#3 4月16日(金)配信
東芝・車谷前社長が「裸の王様」となった全経緯、社内によぎった不正会計の悪夢再来
東芝の車谷暢昭社長が辞任に追い込まれた。自らの古巣の投資ファンドに東芝を買収させることで社長続投を画策した疑いを持たれたのがとどめの一撃になったが、退任の本質的な要因は、幹部社員から不信任を突き付けられていたことだ。車谷氏が社内で支持を失い、“裸の王様”になる過程を全解剖する。
#2 4月15日(木)配信
東芝トップは綱川前社長に先祖返り、逆境下で「攻めの人材」が枯渇
東芝の車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)が辞任の意向を固めた。後任は前社長の綱川智会長が復帰する。物言う株主との対立による混乱の収拾など、課題は山積している。
#1 4月14日(水)配信
東芝社長が電撃辞任、買収の行方に名前が上がる3つのファンド
創業145年、日本の製造業を代表する東芝が揺れに揺れている。金融界から経営立て直しにやって来た経営トップが電撃辞任。“最後っ屁”のように残された買収問題も混乱必至だ。
Key Visual by FUNNEL Inc. Kentaro Sato, Kanako Onda