企業が画一的なノベルティーグッズではなく、各個人に合わせた景品を配れるサービスを提供しているスタートアップ企業がある。受け取る人が自分でグッズを選べることで、景品をもっと気に入ってもらえるようにすることが狙いだ。企業が対面イベントでグッズを配れなくなったことや、消費者が不要な景品を集めては捨てる習慣をやめつつあることから、「ギフティング・アズ・ア・サービス(サービスとしてのギフト)」という新たな分野が活気づいている。ロゴ入りのTシャツやノート、トートバッグなどの配布は、業界イベントや企業の寄付活動につきものだった。また、それは巨大なビジネスでもある。業界団体アドバタイジング・スペシャルティー・インスティテュート(ASI)によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)でイベントがオンライン化され、マーケティング予算が縮小される前の2019年、北米企業の販促グッズ費は258億ドル(約2兆7900億円)に上った。
企業の販促グッズ、自分で選べるサービスが登場
対面イベントの中止で個別に景品を送るビジネスに弾み
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