「こんな美味しいミートソースは初めて」と
感動の子どもたち
「志麻さんのレシピを食べたら、お子さんはどんなことを言うんですか?」
「『アッシ・パルマンティエ』を食べたのは初めてでした。子どもたちは『こんな美味しいミートソースは初めて』とすごい勢いで食べていました」
「そうですか。私も家でつくりました。最初はちょっと難しいんじゃないかな、と思っていたのですが、普段あまり料理をしない私でもできました」
「あと、上の娘はあまり魚が好きではないのですが、『サーモンの白ワイン蒸し、レモンバターソース』は『美味しい!』とバクバク食べていました。スーパーで買ってきた生鮭とレモンと家にある調味料だけで、見た目も素敵に出来上がり、びっくりしました」
「確かに見た目もいいし、美味しいですよね。以前の連載でも、志麻さんも思い入れのあるレシピだとおっしゃっていました。では、芋けんぴはどうですか?」
「これはわが家のヒット商品です。このシーンは『沸騰ワード10』でも放映されましたが、子どもたちがふと志麻さんにリクエストしたら、笑顔で応えてくださったんです」
「笑顔で」
「はい」
「やはり出来立てが一番美味しいですよね。カリカリしていて、甘さもちょうどいい(笑)。志麻さんが大皿に山盛り作ってくれるものを、できたそばから子どもたちがつまみ食いでどんどん山を崩していきますから、志麻さんの作業が終わるころには半減ということがよくあります(笑)」
「それはすごいですね。子どもは正直ですからね」
「はい」
「志麻さんがすごいのはどんなところですか?」
「見ていてこちらが心配になることがまったくないこと。最初から最後までシンクやキッチンが散らからない。すべて淡々と進んでいきます。何も言わなくてもフレンチから和食、洋食、中華、アジアンフードまで幅広く作ってくれる。そして仕上がりの見た目もとても美しい」
「確かに。彩り豊かで見ているだけで幸せになりますよね」
「はい。それと、品数は平均して3時間で13品くらいですが、すべてがちゃんとした本格お料理になっている。ひと手間かけられているので非常に満足度が高い」
「そうですよね。私も取材していて、漉すべきところでしっかり漉す、ひと手間かけるところでしっかりかけている様子を何度も見ました」